WOC通信♪ No.1「ストーマケアについて~コンバテックセミナー~」

 こんにちは。季節外れの寒さが続いていましたが、ようやく桜の蕾もほころび、今週末は満開の桜が見られそうですね。花粉症の方には辛い季節ですが、ぜひ春を満喫してください!

 ということで、はじめまして。皮膚・排泄ケア認定看護師の福田です。年度初めの4月1日、コンバテックジャパン株式会社主催のセミナーが開催されました。

 テーマは、『地域包括ケア時代のストーマケア~シンプルケアとこれからの装具選択を考える~』で、2025年問題とこれからのストーマケアについて、急性期病院、地域包括ケア病棟、在宅それぞれの立場での活動報告と今後についてディスカッションを行いました。

 2025年には高齢者人口が全人口の3割に達し、認知高齢者数は、320万人まで増加するといわれています。そんな中、今までと同様に病院で医療を提供し続けることは困難であり、在宅医療が必須となってくることは、すでに皆様もご存じの通りだと思います。そういった社会背景の変化と共に医療も変化しており、オストメイトに与える影響も変わってきています。例えば、医療機器・技術の発達により、今は90歳代でもストーマを造設するそうです。また、緩和ケアの概念が普及したことで、治療ではなく緩和のためのストーマ造設も増えています。更に、治療の多様化によって、ストーマ造設後に化学療法などの追加治療を行うケースも増えています。そして、ストーマ傍ヘルニアなどの晩期合併症の出現も増加しており、病院としてもすべてに対応することが困難になってきているとのことでした。

 また、DPC制度が導入されたことで、在院期間が大幅に短縮され、急性期病院では、平均在院日数が10日を切っているそうです。早い方だとストーマ造設後2日で退院された方もいたとか…。そして、退院された方の9割以上が在宅復帰されているそうです。

 受け入れる側の私たちとしては、「なんでしっかり退院指導してくれないの?」「在宅に丸投げされても困る」と思うようなこともありますが、高齢者に短期間で完璧なセルフケアを習得してもらうことは難しく、今後、ますます私たち訪問看護師を必要とされる方が増えてくるのではないでしょうか。

 そこで話に上がったのは、今後は、ケアをシンプルにすること、誰がやっても同じようにできることが大事であり、装具もシンプルケア&再現性を目指し開発しているとのことでした。まだまだ、課題は多いですが、ストーマを造設したばっかりに今までの生活が一変してしまわないように、訪問看護師として私たちも何かできるといいですね。

そこでご紹介!

ABCD-Stoma®ケア
ストーマ周囲皮膚障害の重症度評価スケールであるABCD-Stoma®を用いて採点した結果を基に、必要なストーマのスキンケア方法を導き出すためのツール

退院後訪問指導料
入院患者が退院後1ヶ月計5回に限って利用できるサービスで、病院のWOCナース等が自宅に訪問しケアに必要な指導を行ってくれます。訪問看護師に同行してもらうこともできます。

 いかがでしょうか。少しでも皆様のお役に立てると幸いです。

皮膚・排泄ケア認定看護師
福田 夏香