ある訪問看護師のつぶやき⑦【家族の気持ち】

 97歳の義母が有料老人ホームへ入居して2年、施設の方から連絡がありました。ハンスト状態で困っていますと・・。

 義母に聞くと、移動が大変なのでスタッフにお願いしたところ「リハビリだから自分で車椅子を動かして下さい。」排便コントロールが上手くいかず食事中にもよおしたので連れて行って欲しいとお願いしたら、これまた「ご自身で」と言われ、失敗だけはしたくないと必死の思いでトイレへ。ほっとして戻ったらなんと、食事が片付けられていた。だから死のうと思った。窓から飛び降りようと思っても体が言うことを聞かずできない、だから食べないで死ぬんだということだそうです・・。私なら暴れるか、〇〇するのに。

 大好物のうな重、しかも特上でお値段の高いやつ、コーヒーとケーキを持って行きました。「そぉ~お」とぺろりと食べてくれました!その姿は笑えたしカワイイです。

 息子達の家に戻ってくるとか、お金をくれたら私が専属でお世話しますとも言ってみましたが-私の訪問には料金が発生することはさすがに本人へは言えませんが-昔から書道の先生の義母はその施設に生徒さんもいるし退去もしたくないのです。お洒落な義母に対する生活リハビリはいくらでもありそうですし、できていることまで介助をするのは自立を云々という理屈もわからなくはないですが、年齢を考慮して欲しいし、便意がある時は何が優先か、わかるでしょ!ってことです。

 同じように施設に入所している、こちらも98歳になる伯母も甘いものの制限をされているらしく、家族の持ち込みさえも禁止されていると母がこぼしていました。伯母の年まで生きられるかわかりませんが、私はいやです、そんな老後・・。こういうことも書面で残した方が良さそうですね。

 ケアをする側の様々な事情もわかります。が・・。ケアを受けるかた、その家族の気持ちになって、寄り添うことを忘れずに、今日も行ってきます! 行ってらっしゃい!! 暑さとゲリラ豪雨対策しっかりお願いします~~

訪問看護師 なおこ