ある訪問看護師のつぶやき⑦【紅葉の季節】

だんだんと秋が深まってきました。皆さんは、この時期の葉っぱで好きな色はありますか。

私は赤い葉っぱが好きです。街中で見かける小さな木に付いている葉っぱです。
ほんわか心が和む赤い色です。

週末、実家へ帰省しました。東北新幹線からの景色は、いつもと変わらず見慣れた郊外のはずでしたが、発見がありました。

30年以上この新幹線を利用して初めて気づきました。今頃と笑われるかもしれませんが、浦和から大宮駅へ向かうあたりです。雪をかぶった富士山がはっきり見えたのです。感動です。東京で見る富士山より大きく見えました。朝だったので時間帯もよかったようです。

この情報を真っ先に伝えたいと思ったのは両親です。二人とも健在ですが、年を取り遠出の機会が減り、私の帰省が増えました。2年前のこの時期、両親の誕生日に合わせ温泉旅行に行きました。その時父が「言う機会がなくなると困るから話します。お父さんとお母さんの子供に生まれてくれてありがとう。来世もお父さんとお母さんのところに生まれてきてください」-標準語に翻訳-涙と嗚咽が私に迫って来たまさにその時でした。母が「私は嫌よ、お父さんみたいに体の弱い人!」と。

確かに入院が多く母に苦労をかけた父ではありますが。待って!私の感動の涙は・・。楽天家な父と、まじめで正直者の母、間違いなく私はこの二人の血を引いているのだと思い知らされた出来事でした。決して親孝行な娘ではない私は、父のこの言葉に、この先辛いことにぶつかっても生きていけると思った日でもありました。

訪問看護師 なおこ