新卒訪問看護師の勧め②【新卒で訪問看護師になった理由】

ソフィアメディ㈱ クオリティ・マネジメント部 部長/訪問看護部長の小川綾乃です。
私は15年前に新卒で訪問看護師になりました。
今でこそ新卒を採用しようという流れになって来ていますが、私が就職した時には
「考えられない」「病院で勉強してきた方がいい」と先輩方に何度も言われるくらい非常識なことでした。
「どうして新卒で訪問看護師になったの?」とよく聞かれますが、訪問看護ステーションでの実習で非常に印象深い出来事が影響していると思います。

その患者さんは胃がん末期で、腫瘍が大きくなった為経口摂取が出来ない状況でした。
私は祖父を胃がんで亡くしており、終末期はベッドで寝たきりというイメージがあったのですが、お伺いしたらその方は見当たらず、奥さんがこたつでテレビをご覧になっていました。
私の顔を見ると奥さんは「学生、こっちに来なさい。」と仰るのでこたつに座ると奥様はこう仰いました。「あの人は今、風呂掃除で忙しいのよ。やらせておけばいいの。
私の方がもともと病弱で、体が辛いのよ。だからお風呂掃除はあの人の仕事。」
それを聞いて私は訳が分かりませんでした。終末期の人が点滴を繋ぎながらお風呂掃除?しかもご家族がこたつでテレビ?在宅って何なんだ??

お風呂場に見に行くと看護師の方が追いかけて輸液ボトルを交換していましたが、患者さんは泡だらけになりながらお風呂を磨いていました。
奥さんは笑いながら「ね、言ったでしょ。やらせておけばいいのよ。あんたは私の話を聞きなさい。」と仰って
日ごろの患者さんのご様子を教えて下さいました。

お食事が摂れなくなっても夫婦でご飯を食べる時間をお二人は大切にしており、患者さんは奥様と同じものを味わって飲み込む代わりにゴミ箱に吐き出して、二人で「おいしいね」と言いながらご飯を食べていること、患者さんはもともと掃除などの家事を手伝ってくれておりその仕事を奪いたくないこと・・・。

在宅ってご本人の望む暮らしが出来るんだ!在宅ってすごい!と思いました。
卒業してから新卒で訪問看護師を採用してくれるところを探して、探して、でも当然新卒を採用するところなどありません。
そんな中で経験は問いませんというソフィアのホームページを見た時には飛びついてしまいました。

ただ、ソフィアとしても新卒を採用する気はなく、「訪問看護の」経験は問わない、というのを勘違いして私が応募したところ面接をした当時の社長の水谷が思い切って採用してくれた、というのはまた別の話です。

その後ホームページの採用サイトには「訪問看護の経験は問いません」という文言が追加されました(笑)。
これからは新卒採用も行っていきますので興味のある方は是非ご連絡ください!